2024年9月14日(土曜) ~ 2024年12月8日(日曜)で開催されているキリコ展にいってきました。
平日の午後3時ごろにつきましたが、空いていたおかげで近年まれにみるほど見やすかったです。客層は若い人が多め。
神戸は何点か撮影オッケーでした。
キリコは定期的に展覧会が行われるイメージを持っていましたが、関西においては20年ぶりらしいです。・・・ほんとかいな?もう一回くらい、見たと思うんですが幻なのか・・?
(調べました→1989年と2005年に大丸ミュージアムであったようです)なので、おそらく私は89年から、キリコが好きなんだと思われます。親に買ってもらったんでしょうか・・・「大勝負」と「古代ギリシアを研究する考古学者たち」のポストカード等が今も手元に残っています。
デ・キリコのどこが好きかというと。。。
構図とか色づかいとか、発想とか、とにかくセンスの塊。画からはどこか孤独を感じますし、俯瞰したようなところや、多少のユーモアとシニカルさも、魅力的だと思います。
画風が一変し迷走した(と思われた)ことや、自分の過去の絵を複製して批判を招いたことが、1989年のころには普通にそのまま、評価下げたよね。というようなトーンで解説されていた記憶がありますが、今回の展覧会ではアンディ・ウォーホルの高い評価を引き合いに出し、現代的な影響を及ぼしたというようなニュアンスが添えられていたのもこれまた、時代やな。と思いました。
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今回一番見たかったのはこちら。晩年の新形而上時代の作品、「オデュッセウスの帰還」です。
絵の横の解説には、自らの人生を厳しい旅をしてきたオデュッセウスに重ねているのか?・・というようなことが書いてありましたが、明るいトーンでまとめられているところからも、そこまでシビアな印象は受けません。
シニカルさはあるとしても、人生ってこんな感じだよね。というタイプの絵かなぁと個人的には感じました。自らの表現方法を探求する旅は、人生という部屋の中の出来事で、後ろの暗い扉の先はどこにつながっているのか・・
そして一番圧巻だなとおもったのは、やはり「不安を与えるミューズたち」です。
(撮影不可でしたのでポストカード+マットから)
さすが自ら複製しまくっただけあって、構図の完成度が高い・・。
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グッズですが、図録がよかったです。かなり丁寧な解説付き。
表紙も分厚くて重厚だし、なんと、2種の表紙、「形而上的なミューズたち」と、「預言者」からえらべます。凝ってるわ~。
迷ったけどよりポップな、オレンジの「形而上的なミューズたち」を選択。
あと、ポストカードがですね、これまた分厚くて非常に品質がよかったです。レアなレベルです。おかげで、沢山買いました。それから、これらを飾るための額と、ピッタリのサイズのマットが数種類売っていました。マットもかなり分厚い良いもので400円くらいでした。1つだけ購入。IKEAのモダンな額に飾りたいな~。
購入金額5000円超えた人に。ということで、「トロイアの前のヘクトルとアンドロマケ」のポストカードをオマケでもらえました。
総括。グッズやポスター、解説などなど、いたるところでデ・キリコに対しての愛情を感じるというか、気合が入ってるなぁ~と感じた展覧会でした。もう会期も残り少ないので、お好きな方はぜひ行ってください。
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