2018/11/18
ザ・シンフォニーホール サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団 (2018・11・17)
ザ・シンフォニーホール 2018年11月17日
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47 庄司紗矢香
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 op.64
11月17日は、大好きテミルカーノフ&サンクトの2年ぶり来日。今回足の手術から回復したらいける!と楽しみにかつ、目標にしていたようなコンサート。
私のようなミーハーファンはやっぱりこの席っしょ!
・・・ということで。この席とりました。Wの9!前列ほぼ真ん中近く。
もちろん。目的はテミルカーノフ氏を上から下までガン見するため!
ちなみにB席です。真後ろって。。音が、変なんだろなー・・・と思いつつも。わたし、クラファンじゃなくてテミファンだからきっと全く問題ないわ。と。心待ちにしてたんですよ。
ところが。。
1週間くらいまえにスマホにちろりーんとメールが。普段は絶対気づかないのに
なぜかその時はポップアップでばっちり見ました。
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【重要】『サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団』指揮者変更のご案内
お客様各位
平素はザ・シンフォニー チケットセンターをご利用いただき、誠にありがとうございます。この度お申し込みいただきました下記公演について、主催者からのご連絡です。
●『サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団』
公演日時:2018年11月17日(土) 14:00 (開場 13:00)
会場:ザ・シンフォニーホール
本公演に出演予定の指揮者ユーリ・テミルカーノフが健康上の理由により、日本ツアーを降板することとなり、大阪公演への出演が不可能となりました。
代わりまして、同オーケストラ指揮者(副芸術監督)のニコライ・アレクセーエフが指揮を務めます。ニコライ・アレクセーエフは、2000年よりサンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団の指揮を務め、ロシア作品をはじめとする幅広いレパートリーを誇るほか、定期的に新しい作品を聴衆に紹介しております。
テミルカーノフの指揮にご期待くださいました皆様には、大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
◆ニコライ・アレクセーエフ(Nikolay Alexeev)プロフィール
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団副芸術監督。
レニングラード音楽院にて、オペラとオーケストラ指揮をマリス・ヤンソンスに師事。ザグレブ・フィルの首席指揮者、モスクワ・フィル、ロシア・ナショナル管弦楽団などを指揮し、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロッテルダム・フィル、ドレスデン・フィル等と共演。2001年から2010年まで、エストニア国立響の首席指揮者を務め、同国より国家文化賞を授与された。2000年より、サンクトペテルブルグ・フィルの指揮者として活動する。ロシア人民芸術家。
※曲目・ソリストの変更はございません。指揮者変更によるチケットの払戻しはございません。
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えええ!!!!テミ様が体調不良?ご高齢なだけに、大丈夫?!
しかも「指揮者変更によるチケットの払戻しはございません。」
まじですか。クラシックってそなの?ソリストの庄司さんが出れなくなってもそうなの?
AKB見に行ったら目当てのコ病欠。みたいな感じ?
・・・ということで、ミーハー席まで手に入れてた私としてはすごいテンションさがりました。。でも。16000円のチケット無駄にするのはイヤ。それに副芸術監督ってことは次期監督、次期指揮者かもってことでしょ?・・・そりゃあいかないと。ということで、いくことに。
しかしまー。実際座ってみて。ミーハー席の会場を見渡せる感じすごかったです。
圧巻。そしてお客が入っていないこと!!!驚きのスカスカ。六割くらい。ホント。
さやかオタはどうしたの。テミルカーノフ師匠が来ないからってわけじゃないと思う。もうちょっと昔は入ってた気が・・・そもそもね、なぜか大阪ポスターもないんですよ。他の会場はみな、ポスター作ってるのに。
もうその辺からして売る気ない感が。こんなんだから大阪は文化暗黒地帯みたいにいわれて、公演パススルーされて福岡に行かれたりするんじゃ・・。もうちょっと街をあげて、なんとかしようよと思いました。。でも。正直、客層は良いと思いましたよ・・。変なところでの咳が、全然なかったので当日ちょっと風邪気味だった私は結構プレッシャー感じました。
庄司紗矢香さんは、初めてやな。。って思ってたんですけど、実は2014年に見てた・・。
帰ってきて気づきました。ほぼ記憶に残っていないという失礼さよ。。
2008年のNHKのテレビで見たのが最初なので、、そのころから考えたらずいぶん大人の女性になりはったなぁと。。こっちも歳くいますわ。
今回席が近いので、生音が良く聞こえたのですが。。
最初のフレーズが響いた瞬間。・・・ぞわっ!!!と。
これは・・・
この演奏は確実にヤバイ!
アホな感想ですみません。でも・・・多分この日、私は「ヤバイもの」を見た気がします。
まあもう、結論めちゃくちゃよかったです。みんなこれは、見た方がいい。
2014年に見たことも覚えていなかった私が。最初からしびれました。
マイクやらなんやらとおしてない、近くで聴く音ってすごいですね。。音が全然ちがうように聴こえました。庄司紗矢香さんってテレビやYOUTUBEでみてたりしたときは、低音がごりごりしてるイメージだったんですけど。。あまり今回感じなかったというか、ソフトマットな音ですばらしい、しみじみとするような響きでした。
帰って調べたらストラディバリウスが「ヨアヒム」から、「レカミエ」に変わってました。でも結構前(2009年)から変わってたから、楽器変わったんか?と思ったのは全くの気のせい 笑
まあもう・・世界がありますよね。
うまいですしねえ・・・すごみもありますしね・・
要はご本人が世界をもってる。って事なんですけどそういう言い回しがぴったりくるんじゃなくて、世界がある。
庄司紗矢香さんの周りに世界がついてきてるような。
まあもう、天才ってやつ?
それでいいです。
アレクセーエフさんはこの曲は指揮棒なしで、控えめな印象。
興味深かったのはコンマスが自分が演奏待機中は、必ず(老)眼鏡はずして、
庄司紗矢香さんの指、ガン見してたこと。演奏になる直前に眼鏡オン。またはずす。のくりかえし。意識高いんだなー・・と。
後半のチャイ5は前にテミルカーノフの指揮で聴いたことがありますし、だいたいどういう演奏なのかはおなじみの曲。オケはきっとこの曲、何千回も演奏してると思うので、そんな急に指揮者が違うからって変わるわけはないと思ってたのですが、感想としてはちょっと印象がやっぱり普段と違うような気がしました。
まず、私の座っていた席は特異なところなので、各パートの音が個別に聴こえるんですね。金管が近いので、そこはもううるさいし。とにかく、音の粒は全くまとまっては聞こえません。ただ、交響曲として、パート事にここは同じフレーズを移動させるから音が移動しているように聞こえたりして、凝ってるんだなぁとか、そういう真正面からみていたら聞き流しているようなことに気づいたりと楽しめました。
チャイ5はドラマチックでサービス精神にあふれた。いわゆるキャッチーな楽曲だと
思うのですが、後半ノリノリ部分になるにつれ、指揮者のアレクセーエフさんもノってたと思います。この曲は指揮棒あり。
それでも、私のテミルカーノフさんがいない。という心の要素が響いているのか、
なんとなくいつもより、ふわふわーーとした漂う感じの音に聴こえました。お釈迦さんの掌で制御されているようなああいう感じがないというか。。。勿論、音がそろってないとか、ずれてるとかじゃないんですよ。むしろいつもより、縦はそろってたかもって思うくらいですけど。エッジっていうのか。。曲単位のメリハリは勿論あるんですけど、フレーズ毎の小技っぽいものというのか・・・少しそこの隠し味的なもの(普段はそれが隠し味とも気づいていないような微妙な胡椒のようなもの)がなかったような・・・。まー・・席が席だし、なんともね。
コントラバス10艇の音。近くで楽しみました。超壮観~かっこいい!
他にもこの席はいろいろ見れました。
ヴァイオリンの女性のセクシーな胸とか。。あと、指揮者の人がパート毎とか、良い演奏の人を立たせるじゃないですか。あれ、どうやって自分、もしくは自分らだとわかるのか。目線だけなのかなんなのか。いつも不思議だったんですけど、やっぱり傍でみててもわからなかった・・笑
ホルンのソロパートのあった若い男性は一番最初に立たせてもらってすごい顔を赤くして喜んでて。こちらもみていて。ほっこりしました。
アンコールはトレパック。ノリノリで。
最後にバイバイ!ってアレクセーエフさんはお茶目に手をふって去っていかれました。
(かわいい・・・)
ということで、テミルカーノフ師匠の来日キャンセルということで切なさもありつつ、それでも庄司紗矢香さんの渾身の演奏や、アレクセーエフさんとサンクトの変わらない濃厚な音を堪能できて、満足度はとても高かったです!いってよかった。勿論次もまたみにいきます!
☆セットリスト☆
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47 庄司紗矢香
・アンコール:パガニーニ 「ネルコルピウノンミセントのテーマ」
Nel cor più non mi sento (超上手かった!)
・チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 op.64
・アンコール:チャイコフスキー くるみ割り人形より「トレパック」
※ふと思ったのですがこの楽団の日本における表記はサンクトペテルブルクなのかサンクトペテルブルグなのかどっちが正解なんでしょう。ややこしいなぁ。
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