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2024/11/30

特別展「デ・キリコ展」神戸市立博物館


2024年9月14日(土曜) ~ 2024年12月8日(日曜)で開催されているキリコ展にいってきました。

平日の午後3時ごろにつきましたが、空いていたおかげで近年まれにみるほど見やすかったです。客層は若い人が多め。

神戸は何点か撮影オッケーでした。

キリコは定期的に展覧会が行われるイメージを持っていましたが、関西においては20年ぶりらしいです。・・・ほんとかいな?もう一回くらい、見たと思うんですが幻なのか・・?

(調べました→1989年と2005年に大丸ミュージアムであったようです)なので、おそらく私は89年から、キリコが好きなんだと思われます。親に買ってもらったんでしょうか・・・「大勝負」と「古代ギリシアを研究する考古学者たち」のポストカード等が今も手元に残っています。

デ・キリコのどこが好きかというと。。。
構図とか色づかいとか、発想とか、とにかくセンスの塊。画からはどこか孤独を感じますし、俯瞰したようなところや、多少のユーモアとシニカルさも、魅力的だと思います。

画風が一変し迷走した(と思われた)ことや、自分の過去の絵を複製して批判を招いたことが、1989年のころには普通にそのまま、評価下げたよね。というようなトーンで解説されていた記憶がありますが、今回の展覧会ではアンディ・ウォーホルの高い評価を引き合いに出し、現代的な影響を及ぼしたというようなニュアンスが添えられていたのもこれまた、時代やな。と思いました。

***

今回一番見たかったのはこちら。晩年の新形而上時代の作品、「オデュッセウスの帰還」です。
絵の横の解説には、自らの人生を厳しい旅をしてきたオデュッセウスに重ねているのか?・・というようなことが書いてありましたが、明るいトーンでまとめられているところからも、そこまでシビアな印象は受けません。
シニカルさはあるとしても、人生ってこんな感じだよね。というタイプの絵かなぁと個人的には感じました。自らの表現方法を探求する旅は、人生という部屋の中の出来事で、後ろの暗い扉の先はどこにつながっているのか・・














そして一番圧巻だなとおもったのは、やはり「不安を与えるミューズたち」です。
(撮影不可でしたのでポストカード+マットから)

さすが自ら複製しまくっただけあって、構図の完成度が高い・・。


***


グッズですが、図録がよかったです。かなり丁寧な解説付き。
表紙も分厚くて重厚だし、なんと、2種の表紙、「形而上的なミューズたち」と、「預言者」からえらべます。凝ってるわ~。
迷ったけどよりポップな、オレンジの「形而上的なミューズたち」を選択。

あと、ポストカードがですね、これまた分厚くて非常に品質がよかったです。レアなレベルです。おかげで、沢山買いました。それから、これらを飾るための額と、ピッタリのサイズのマットが数種類売っていました。マットもかなり分厚い良いもので400円くらいでした。1つだけ購入。IKEAのモダンな額に飾りたいな~。

購入金額5000円超えた人に。ということで、「トロイアの前のヘクトルとアンドロマケ」のポストカードをオマケでもらえました。

総括。グッズやポスター、解説などなど、いたるところでデ・キリコに対しての愛情を感じるというか、気合が入ってるなぁ~と感じた展覧会でした。もう会期も残り少ないので、お好きな方はぜひ行ってください。

2024/03/18

春の遠足(パリアッシュ~大阪中之島美術館(モネ連作の情景)~ウォーキング)

職場の人たちと春の遠足をしてきました。
「中ノ島のモネにいきたい」と、先輩が言ったので(そんな趣味あったんかーい)と思いました。長い付き合いでも知らないことがあるんだねー!
まあゴッホとモネとフェルメールは普段絵がなんちゃらとか言わないような人にも、人気があるテッパン展覧会なんでしょう。

そこに別の先輩が「中之島といえばパリアッシュ!」と言い出して、大阪で有名なパン屋さんに行きたい。とのこと。開店前から行列しないと入れない。・・・ってことで、開店30分前にパン屋集合となりました。
そして、ゴハンたべてからモネ、そしてウォーキング!っていうスケジュールです。


パン屋さんでは4つ買ったです。家に帰ってからの画ですが、
このナッツぎっしり系パンよりも、デニッシュ系パンのほうが、私はおいしかった。
つるっとしたタイプもハードタイプも、どれもよかったですよ。さすが西日本ナンバーワン名店っていう満足感がありました。





モネは写真許可ありの絵もありました。中之島美術館初めてですが見やすくてよかったです。まあ、相変わらず暗いけど。

先輩が美術館では音声ガイド聞く派だというので、私普段は、きかないんですがお付き合いしてみました。
感想は・・・・意外とよかった!発見でした。
個人的には印象派になる前の初期の絵が味わい深いなぁと思ってしまいました。(身もふたもない)モネの絵は、たとえ異国の橋の風景であっても、ああこれはどこかで昔、私も似た景色を見たことがあるな・・・って思えるのが面白いですよね。


とても楽しい春の遠足でした!

2018/12/23

生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展 あべのハルカス美術館


2018.11.16-2019.1.14迄
エッシャーの絵は、しょっちゅう来てくれますよね。
私は、めちゃくちゃ好きなんですけど、興味ない人からしたら「変な絵」で終わり。みたいな・・・・好みの分かれる画家のような。

「あべのハルカス美術館」は比較的遅くまでやっているので、平日の夜に見にいってきました。人は割と少なめで。絵1枚に1人見てる。くらいの割合。おかげで、見やすかったです!


ほぼ有名どころの絵はそろっていたような。。イスラエル博物館、すごい。
版画なので。世界に1枚ってわけではないので、揃えやすいのかもしれないですが。

エッシャーは最初どこでみたんだったかな~・・・
小学生の時の美術の教科書とかですかね。。。漫画なんかでもたまにモチーフを見ますよね。最初に見たのはいつだったかと検索してみたら、(by日本の美術展覧会記録1945-2005)

1992.04.22
大丸ミュージアム・梅田
M・C・エッシャー展:もうひとつの宇宙。

が最初と思われます。この時は若かったんで。。衝撃がすごくて。ファンになりました。。

2002.04.10
サントリーミュージアム[天保山]
視覚の魔術師/エッシャー展

これも確かに行った。サントリーミュージアムのモダンな雰囲気とエッシャーの絵がめちゃくちゃぴったりきてて、素敵でした。

2010年のM・C・エッシャー展 
奈良にいったかどうかが・・・どうだったか。(年をとってくると忘れやすくなる)

このうちの2回で、24の寓意画シリーズを見れていて←(一番好き)
今回はきてなかったですね。まあ、だからたいていの作品を見ていると思います。

エッシャーの魅力は・・まあ。。上手いですよえね。。。

「対照(秩序と混沌)」という絵があるんですが。
ガラスや石やなんやを描いてあって。もうその質感が、いかにももうガラスはガラスで
金属は金属、卵は卵。以外の何物でもない、のがすごいなと。
例えば、違う絵でも何か置物を描いてたとしても、木なのか金属なのか伝わってくるんですよ。。勿論白黒です。

あと、壁に飾って絵になる絵も多いし。。。リトグラフももちろん好きですが、木版がワイルドで怪しい魅力なんですよ。。


例えばこの「花火」という作品。

この打ち上げ花火が消えはじめる瞬間。
ここの場面を選ぶ感覚が、もう、たまらなくフィットするなーって。
作品にするときに、このかたち以上に、花火に面白いところ、ある?っていう。そもそも花火ってこの瞬間が、一番スリリングじゃないですか?




図録も買いました。

大人になってうれしいことは、図録を悩まず買えるようになったこと!













手で押さえなくても開いたままの状態を保つことができる180度開く豪華製本「コデックス装(糸かがり製本)」だそうです。
全部に赤い糸があるってわけじゃないんですが、「昼と夜」などの横長見開きのページに赤い糸がばばーーんって入ってることがあって。これはこれで微妙な感じも・・・。せめて赤い糸は正解だったのか?と。

珈琲を飲みながら見られるのは便利ですね。











小さいカレンダーも買いました。












妙に書き込みしやすそうな中身。





母が「欲しい」というので差し上げました。
ビンカンプラとゴミの予定が書かれることになりそうです。








絵はデザイン系寄りなチョイス。



展覧会とても楽しかったです。
一人で見に行ったんで、集中できたし・・。

・・・。
・・・・・。


あーでも、今度来るフェルメールは誰かと見たいです。。人の頭越しに。背伸びして見る絵なんて誰かいないとやってられんよ~。

2018/10/02

プーシキン美術館展 国⽴国際美術館

金曜夜は写真オッケーという私は撮影オッケーが初めてな展覧会。
熱心にとってるのはだいたいオッサン。
で、撮るなら正面からとりたいじゃないですか。そうするとですね、普通の展覧会だと、みんな真正面にへばりついて身体乗り出してみてる感じなのに。
逆にカメラに収めるために、みな、絵から離れるのね。それでぱっととって、他の人にゆずるので、絵の真ん中がぽかんとあいてて、周りでみな鑑賞している・・といういつもと違う、不思議な図ができていました。


私のお目当てはこれ~。
アンリ・ルソー
「馬を襲うジャガー」1910年油彩

正面からスマホ









こんなシンプルな額にはいってました。
斜めから撮ると光っちゃうんだな。
あと色も上の写真の方が近い。

「凄惨な場面にも関わらず、青々とした空と深い緑の織り成す密林によって画面全体は幻想的な静寂に満ちている。「植物園の温室より遠くへ旅行したことはない」と述べたルソーだが、パリの植物園や動物園、図鑑や雑誌によって異国の動植物を目にすることができた。こうした機会と想像力を駆使し、ルソーは熱帯の風景を創造したのだった。」

ルソーって日曜画家だったせいか「素朴派」とか言われて、ちょっと格下なその響き!まったくもって失礼だよな~~って思っちゃいますね。公式の三浦篤さんの評とかみてても若干「下手」とか、「稚拙」とか普通にディスられててですね。いや・・そんな下手なほうではないと私は思うぞ・・・。
それでも、誰より人を引き付けていたのは、この1枚。素敵な絵でした・・・
ルソーを生で見るの2回目。2枚目。もう少しまとめてみたいな~。。

あとはピカソ。これは写真ngだったのでとれず。写真禁止のと禁止じゃないのがまざってて、うっかり撮りそうになって「お客様」って係の人にいわれたりしたり。写真禁止マークは床においてあるんですよ。。こっちは下みてないからね。。


ゴーギャン「マタモエ、孔雀のいる風景」も素敵でした。

モネも睡蓮ばっかりではなく・・笑


帰りはやたら若者だらけの街となっている福島でご飯食べました。楽しかった~。

2017/10/08

佐川美術館 百花繚乱 浮世絵十人絵師展


チケットいただいたので、これにかこつけて滋賀に行ける!と喜んでいってきました。
佐川美術館・・・普段は常設に興味がなかったのでスルーしており、初訪問です。

私、考えたら浮世絵じっくり見るの初めてでした。。
うん。結構興味深かったです。
北斎は数的に、少なかったんですが、なんか発想が・・・ちゃうんやね。普通の人とは。
ちょっと突き抜けてる感じがしました。
広重は上手い。洗練されてます。
もう少し、まとめてみてみたいなと思いました。


佐川美術館は水で装飾されているんですよ。
落ち着きます。

これはカフェからの景色です。平日のお昼とか、下手したらこれ、延々と居れる気もします。。

みていると、水の色が光を受けて色々変化するんです。水面も雨がふったり
雨だれが垂れたりすると波紋ができます。
この水の色をとらえたいと思った、モネの気持ちになれます。
こんなに人工的な設備を前にしてそう感じるのもどうかと思いますが。


帰りは虹が出ていました。
ああ・・滋賀。また来る。





2017/10/07

ブリューゲル「バベルの塔」展 国立国際美術館


ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて 
会期: 2017年7月18日(火)―10月15日(日)

に行ってきました。

ブリューゲル・・・美術の教科書で「雪中の狩人」を見たときから好きなんですよね・・・。
でも油彩の本物は見たことなくって。せっかく「バベルの塔」が大阪に来たのだからぜひ見にいかなくてはと行ってきました。

金曜夜は9時までやっているのです。仕事がえりにダッシュ。足がイマイチだったので、全部回り切れないなと判断。
とりあえず目当てのバベルの塔を目指しました。一番奥。
銀行のATM機の前みたいに、ロープがはってありそこに並ぶと、最前列でみられるようになっています。二列目以降はフリーゾーンなので、そこで人の頭越しに見ることもできました。

まあ、土日のお昼間よりはきっと人が少なかったと思いますが、それでもまあまあ並んでみる感じでした。ブリューゲルって・・・そんな人を呼べる画家の立ち位置でしたっけ?

間近・・といってもそんな間近には近寄らせてくれないのと、すごくライトが暗いので。正直、細密に書き込まれているらしい人々の様子まで見えなかった・・・
私、目が悪いのかしら・・・
双眼鏡必須だったな。。と思いましたが遅い。

感想は・・・
めちゃうまいです。
・・・・・・・・・うん。

で。色彩が想像以上に美しかった。
・・・・・。

結構小さな絵なんですが、存在感がすごくて。
遠くまでオーラを飛ばしてました。

この塔、中がどうなってるんだろうって、思わせてきますよね。
何を思って人はこの塔を作っているんだろう。とか。


バベルの塔という作品は2つあって、
大きいサイズのこちら。ウィーン美術史美術館所蔵らしいですが。

この、大きい方のバベルの塔が中の構造が多少想像できそうな複雑な構造であるのに比べて、ボイマンス美術館所蔵の小さいバベルの塔は、どーんっと外側が表現されているだけです。

おかげでこちらに迫ってくる感じがあるし、雲の不穏な色といい、
不吉な暗示。が強いように思えました。大バベルが客観的な印象がするのに比べて
もう少し、意図的なメッセージが込められているように感じます。
みているこちらの不安を掻き立ててくるというんでしょうかね。興味深い絵だと思います。

版画もまあまあありました。有名な「大きな魚は小さな魚を食う」他。
版画はボスと結構同じような感じというか・・・
キモかわいらしい感じの路線で・・。
もうちょっと油彩見たかったかな。農民の絵が見たいです。
版画でも思いましたが、特に、人の動きを表現した絵が抜群にうまいです。

好きでかいてんだろなーっていう
きがします。筆がノッてるっていうんですかね。

貴重な、ボスの油彩もありました。とにかくあまりゆっくりできる体力がなく
残念。


大友克洋氏の描いたバベルの塔(パネル)。

・・・上手い。
大バベルに通じる、客観的な感じがします。
分析して描くんだから当たり前か。