トラについて

きょうはうちのネコの話を。

一番古いデジカメでの写真は2000.8月。こんな感じ。

そのネコは、マンションの入り口に座っていて、私の顔をみるとニャーンと泣きながら膝に乗ってきました。
とても人懐っこいトラネコ(雄）でした。

ついつい、うっかり私が拾ったのが1997年12月のクリスマスすぎくらいかな。

人懐っこいし、なんといっても、かなりの美形だったんで。。。
緑色の目と、オレンジ色の毛並みが美しかったです。

その年の正月には、数の子を盗んで食べようとした・・既にグルメの片鱗あり。どこから来たのかしらキミは。誰かに飼われていた風。肉球は固くなっておらず、フワフワ。

2005.4．9の写真。

トラと名付けました。というか、気付いたらトラになっていた。
ほら。。。だって飼おうと思って考えてたわけじゃないから。前のネコ（ケム）もそうだった・・

写真に撮られるのが大嫌い。
カメラ目線のものはわずかです。

性格は甘えん坊で温和、おとなしい。
基本犬みたいな感じ。でも、拾った時みたいな全開のお愛想はなくなったかな。

ひっかりたり噛んだりは一度もしたことがないという稀有なネコ。フーーっていうのも一回もない。
ネコキックもなし！

嫌なことされたらじゃあどうするのかって？

「イヤーン」っていやそーに、可愛く鳴くんです。
ひやーごめんごめん！ってこっちが言っちゃうくらいの感じで。




このころは若かったから色々笑かしてくれたですね。

珍しい、布団に入ってる写真。
トラが若いころは、安室奈美恵ちゃんに似てた。

うん・・さすがに、その箱には入れないよ。

コマ、っていうかゴルフのチップマーカー回して遊ぶのが好き。

寝てる写真ばっかやね。


病院も一度くらいしかいったことなく。。

外出も嫌いで。
ベランダネコだったんで、
よくこういうところで日向ぼっこしてました。

2015年
未だに人見知り。



でも、老化は確実にきていて。2015年には一度本当に悪くなり。
初めて病院で血液検査を受けました。
腎臓も心臓も悲しくなるくらい。良い数値じゃなかったです。

2016年。
ネコは家につくっていうし、もう背中もまがっておじいさんだし。内臓も弱ってるし。すっかりグルメになってしまって、毎日の食事も手造りしないとダメで主に母が大変で。
献立はトラの残りでこの数年は回っている状態。

引越なんて絶対かわいそう！
とらちゃんどうなっちゃうの！

ってうちの母が嘆き悲しんでたのに、
あっさり。新しい家になじんで満喫。

私はトラが対応力高いの知ってたよ。。。

引越屋のおにいさんの足元にまとわりついて楽しそうだったのも良い思い出。意外と家族が知らないうちに社交的になっていたトラさん。

この齢にして、
はじめての縄張り・・・笑。



よかったなぁ。

トラが楽しんでいるので、ここに越してきてよかったと母は言いました。

父はブラッシング係だったので、トラは父が大好き。

母のことは勿論絶対。


私のことはー、どうだったのかな。
友達みたいな感じ。

4月になると急に衰えがきて、ヨロヨロするようになりました。ソファにあがれなかったり。寿命というのが、どうしても頭をちらつきます。

それと同時のころ、変な話だけど、少し低い位置に何か気配を感じるように。トラではないのに、トラ？と思うことが続くようになりました。
私はオカルトリョクはゼロだし、まったく信じないけど。奇妙な感じ。

先週の月曜に具合を崩して、食べなくなりました。
その後少し持ち直したようにみえたけれど、金曜日の夜に帰ると調子がまた悪くなっていて。

いよいよ寿命なのかなとさすがに覚悟をして。

でも土曜日のあさに、私がわさわさ庭で遊びだすと、つられて、のそのそヨロヨロと起きてきましたね。


私がごちゃごちゃするといつもついてくるのです。

ヨロヨロですが。家のまわりを一周して、匂い付けまでして。


最近はこうやって、アリッサムの前でいっつもぼーっとしてます。

ネモフィラがあったときはネモフィラの前で。

先週の写真です。
満開のピエールと。


そのトラが、5月29日の夜、
亡くなりました。


比較的静かに亡くなってほっとしました。。。

ここ1週間は見ていてつらくなるほど、苦しそうだったので。ぜえぜえ呼吸が粗く、居心地が悪いのかあちこちヨタヨタとよろつきながら、移動しては、ぐったりしていました。

20年かぁって思います。
つきあい、長かったですね。。

寂しくなるけれど・・・


とてもたくさんの想い出をくれてありがとう。



2017.5.29