2017/10/07

ブリューゲル「バベルの塔」展 国立国際美術館


ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて 
会期: 2017年7月18日(火)―10月15日(日)

に行ってきました。

ブリューゲル・・・美術の教科書で「雪中の狩人」を見たときから好きなんですよね・・・。
でも油彩の本物は見たことなくって。せっかく「バベルの塔」が大阪に来たのだからぜひ見にいかなくてはと行ってきました。

金曜夜は9時までやっているのです。仕事がえりにダッシュ。足がイマイチだったので、全部回り切れないなと判断。
とりあえず目当てのバベルの塔を目指しました。一番奥。
銀行のATM機の前みたいに、ロープがはってありそこに並ぶと、最前列でみられるようになっています。二列目以降はフリーゾーンなので、そこで人の頭越しに見ることもできました。

まあ、土日のお昼間よりはきっと人が少なかったと思いますが、それでもまあまあ並んでみる感じでした。ブリューゲルって・・・そんな人を呼べる画家の立ち位置でしたっけ?

間近・・といってもそんな間近には近寄らせてくれないのと、すごくライトが暗いので。正直、細密に書き込まれているらしい人々の様子まで見えなかった・・・
私、目が悪いのかしら・・・
双眼鏡必須だったな。。と思いましたが遅い。

感想は・・・
めちゃうまいです。
・・・・・・・・・うん。

で。色彩が想像以上に美しかった。
・・・・・。

結構小さな絵なんですが、存在感がすごくて。
遠くまでオーラを飛ばしてました。

この塔、中がどうなってるんだろうって、思わせてきますよね。
何を思って人はこの塔を作っているんだろう。とか。


バベルの塔という作品は2つあって、
大きいサイズのこちら。ウィーン美術史美術館所蔵らしいですが。

この、大きい方のバベルの塔が中の構造が多少想像できそうな複雑な構造であるのに比べて、ボイマンス美術館所蔵の小さいバベルの塔は、どーんっと外側が表現されているだけです。

おかげでこちらに迫ってくる感じがあるし、雲の不穏な色といい、
不吉な暗示。が強いように思えました。大バベルが客観的な印象がするのに比べて
もう少し、意図的なメッセージが込められているように感じます。
みているこちらの不安を掻き立ててくるというんでしょうかね。興味深い絵だと思います。

版画もまあまあありました。有名な「大きな魚は小さな魚を食う」他。
版画はボスと結構同じような感じというか・・・
キモかわいらしい感じの路線で・・。
もうちょっと油彩見たかったかな。農民の絵が見たいです。
版画でも思いましたが、特に、人の動きを表現した絵が抜群にうまいです。

好きでかいてんだろなーっていう
きがします。筆がノッてるっていうんですかね。

貴重な、ボスの油彩もありました。とにかくあまりゆっくりできる体力がなく
残念。


大友克洋氏の描いたバベルの塔(パネル)。

・・・上手い。
大バベルに通じる、客観的な感じがします。
分析して描くんだから当たり前か。









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