先日友人が見舞いに来てくれた時に持ってきてくれた本です。
本屋大賞。といえば映画化しやすそうなものが多いですよね、嫌いじゃない。
羊と鋼ってなんのことかなと思ったら、ピアノのことでした。タイトルだけで、大げさ、、っうか、クサイ。みたいなかんじがあるんですけど、私がひねくれすぎかね、タイトルでもう、私なら手にしないタイプですね。厨二系作家やろなーと思っちゃうんで。
新米調律師のはなしなのですが、漫画ピアノの森、NHKであったドキュメンタリー番組、もう一つのショパンコンクール、村上春樹、谷山浩子のピアノという物語を、思い出しました。ピアノが好きな人は楽しめそうです。
でも、双子の片側が弾けなくなったあたりで、急に物語は失速。登場人物の和音に肩入れできたかどうかで、最後がしっくりくるかわかれるんじゃないでしょうか。和音がいかに、秘めた才能の持ち主であるかという書き方が、あまりされていないため、主人公にとっての特別が、真の才能へと、昇華する展開についていけなくおいてけぼりになりました。もすこし、くどめに匂わせておいてほしかったかなと。要はこちらにも少しは和音に肩入れさせてくれよというわけです。
正直切り捨てられた形の、もう一人の双子もなぜかあっさりとピアノをあきらめて自分の気持ちにくぎりをつけるのがまた、そんなもんなのか?みたいな冷めた気持ちに。秋野さんが、四年かかった葛藤が、一瞬で解決。
要は和音のフィナーレの公演に向けて話をたたみにかかるのがみえたら、もう心地よさは消えていました。
主人公の調律も上手いのか。下手なのか、よくわからないのに、さいご、しれっと、きみみたいなのが、真理に到達できるのかもというような事をなぜ、いいきれるのか。その辺わたしには伝わってこない。。だって。ピアノも、調律も、ぶっちゃけ才能やよ。。どう、いおうとー。
最後の、タイトルを説明するかのよな締めも、くさいねん!みたいな。そのセリフ、関西人には、ついてけへん!
キラキラしたいい音を奏でながらも、自分の演奏に酔うことなく作品を、統制するテクニックや、冷静さをつけ、弾ききった時には、より大きな感動を与えられるんじゃないかなって、上から目線で思いました・・・。
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